俺の女


『あぁー!!!』

「「あッ…さっきの…!」」

「「さッ…さっきはすいませんっしたッ!!!」」





男達が恋嘩に頭を下げる。





『うーうん…こっちこそバカバカ言いまくってごめんな(笑)』


「「えーっと…彼氏って…劉毅の頭の愁洩…?」」


『…そーやで?』


「「や…やっぱり?」」





男達は、恐る恐る辺りを見まわす。





『あぁ…さっき喧嘩しちゃってさぁ…(笑)』

「「おッ…俺らのせいっすか?!」」

『ちゃうよ!いろいろあってぇ…(苦笑)』


「「そーっすか…」」

「「じゃ…俺らはこれで…」」





ペコッと頭を下げて立ち去ろうとする3人。


さっきとは大違いの扱いだ。
彼氏が愁洩とわかったからだろう。



劉毅を知らないヤンキーなどいないのだから(笑)





『―――なぁ!待って!』

「「「???」」」





恋嘩の呼びかけに振り返る男たち。





『…これから暇?』

「「え…?」」

『ちょっと…付き合ってくれへん?』

「「あ…いや…(汗)」」

「「見つかったらやべぇし…」」


『大丈夫!愁洩にそんなことさせへんから!な?』





恋嘩に両手を合わせて頼まれて、困ったように顔を見合わせる男たち。
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