俺の女


『えーやん!聞いてよーあたしの愚痴!!』





恋嘩は強引に3人を連れて行く。

向かった先は…家とは反対方向にあった、小さなおでん屋。







――その頃、愁洩は。





「はぁッ…あ゛ー!!くそ!どこ行った!!」





愁洩は走り回って恋嘩を探していた。


屋台の道を探し回り…そして屋台の並びを抜けた。





「はぁッ?!…おらんやんけっ!!」





恋嘩の姿はどこにもなかった。





「ちくしょー…どこ行きやがった!!」





♪〜





「!!」





ピッ

電話が鳴り、すぐに携帯を取り出す。





「もしもしッ?!」

『見つかったぁー?』





恋嘩かと思って出たが、相手は美蘭だった。





「おらんねんけどッ!!」

『はぃッ?』

「家帰っとらへんけ?!」

『帰ってへんよー?』

「くそッ…どこ行きよってん…!」


『どっかに隠れてるとか?』

「わっからんけどッ…!」

『恋嘩に電話した?』

「…まだ」

『電話してみーや!こっちからかけよっか?』

「いや…いい。自分でかける。」

『そ?じゃぁ頑張ってねぇー』





ピッ…
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