俺の女



「「ごッ…誤解しないでください!!あれから恋嘩チャンに引きとめられて…」」





男は冷や冷やしながら、さっきまでの出来事を話した。


愁洩は、黙って男の話を聞いていた。



そして男の話が終わって、しばらくしてから口を開いた。







「…大体わかった。恋嘩とあれから会って…恋嘩が愚痴聞けとお前らを誘って…今おでん屋で酒飲んで食ってるっちゅーわけやな?」

「「そ…そーッす!」」


「念の為聞くけどよー…お前らはなんも手ぇ出してへんやろなぁ…」

「「なッなんも出してないっすよ!!」」


「…そーか。今から行くからそいつ抑えててくれっか?」

「「は…はぃッ」」

「んじゃ…」





ピッ…




電話が終わって、男は安易のため息と共に肩を落とした。





「「はぁ〜…」」


「「な…なんて?」」

「「わかってくれた。」」

「「マジかよッ!焦るー(汗)」」

「「んで今から迎えにくるって。」」





男たちの会話を聞いて、ピクッと反応した恋嘩は、ガタンッとその場に立ち上がった。






『えぇッ?!愁洩来んの?!なんで止めてくれへんのー!…逃げよ』

「「まッ…待て!」」





ガシッ!



慌てて男が恋嘩の腕を掴んだ。





『?!』

「「止めとくよ−に言われてんねんッ」」

「「マジで?!そりゃー止めとかんと…」」



『ちょッ…離してよぉッ!あたしが怒られるぅー!』





恋嘩が腕を振りほどこうとブンブン振るが、男は頭を下げて恋嘩の腕を掴み続けた。





「「すまんッ…許せ!」」

『いーやーやぁー!!』
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