俺の女
「…しゃーないなー。俺が捜してきたるわ。」
諒弥が立ち上がって玄関へ向かう。
『ほんま?』
「…いや、いい。俺行ってくらぁ。」
「あっ…そー?(笑)」
愁洩の気が変わったようで、諒弥は再び腰をおろした。
『…そろそろ夜中やし…酔っ払いとかいたら大変やから…』
ダダダダダッ―――パタン。
美蘭の話を聞かずに、走っていった愁洩。
『…って聞けよ!!』
「まあーまあー(笑)」
イラッとツッコミを入れる美蘭を宥める諒弥だった。
その頃、恋嘩は公園にきていた。
『なんなんよーッ!愁洩の奴ー!!!わからずやッ!』
恋嘩は1人、浴衣のまま公園のベンチに腰掛けた。
『…てか浴衣疲れる…はだけてきたし……はあ〜ッ…頭いたーい…』
そのまま、ドテッとベンチに寝転んだ。
さっき勢いよく飲んだ酒がまわって、頭がガンガンして動けそうにない。
『疲れたー…もうここで寝よっかなー…』
ガサガサッ…
【ビクッ―――】
目の前の草むらが急に音をたてた…。
その音に身を縮こませる恋嘩。
『なッ…何何何ッ!?』
ガサガサガサ……バッ!!
そして何かが飛び出してきた!!
『きぃやぁあぁーッ!!』