俺の女
「なぁー君、名前は?」
仲間の1人が、改めて恋嘩に聞くと、恋嘩は笑顔で答えた。
『恋嘩ですw』
「恋嘩チャン?可愛い名前やんw」
「キミは?」
『美蘭w』
「2人とも可愛いーw」
「てめーら俺の女やぞ!!」
「手ぇ出すなよー」
愁洩が壁にもたれながら、諒弥がその場でタバコに火をつけながら言う。
「なぁーこいつらよりさぁ…俺じゃあかん?」
2人の前に立って、1人の男が恋嘩を口説こうとするが、恋嘩が笑顔で答えた。
『あたしは愁洩じゃないとあかんねん…ゴメンな?』
「ソッコーフラれてやんの!!(笑)」
1人が口説こうとした男を笑ってけなす。
そしてもう1人が恋嘩に笑顔を向ける。
「一筋なんやなw」
『うんっ♪』
《か〜わぃ〜w》
恋嘩の笑顔に、思わず笑顔になる仲間たちを見て、愁洩が喝を入れる。
「ニヤけてんじゃねぇ!!!」
「「「へ〜い(笑)」」」
愁洩に怒鳴られて、全員が目をそらした。
恋嘩は、そんなやり取りを楽しそうに見ていた。
そんな楽しそうな恋嘩を見て、美蘭も微笑んだ。
…こんな楽しそうな恋嘩、久しぶりに見たかも…。
「んで…今日はなんの話?」
諒弥が問い掛けると、1人が思い出したように話し出した。
「そーや…実は…」