俺の女



「「…にゃーんw」」





さっきの猫は、その猫に擦り寄っている。





『…彼氏?』

「「にゃーん」」

『…そっかぁw…いーなぁ…迎えに来てくれて……あたしなんか…来てくれるわけないもん…』

「「…にゃ?」」

『えッ…?うん!!大丈夫やで!!ありがとーなwばいばいッw』


「「にゃーん」」





2匹の猫は、仲良く並びながら、恋嘩の前から姿を消した。





『…はあ〜ッ。…あたし…どぉーしよ…』



「「うへへへッ…おっじょーちゃーんwなーにしてんのぉー?」」





…するとそこへ、フラフラと酔っ払いが歩いてきた。





「「浴衣はだけてるやんかいなwおっちゃんが直したあげよっかあ〜w」」

『いややッ…変態ッ』





恋嘩は酔っ払いを叩こうとしたが、恋嘩も酔っていたため、その勢いでベンチから落ちてしまった。





『いッ…たぁーい!!』

「「うへへッ…それじゃあ…」」

『嫌やーっキモいッ!!バカー変態ー!!…愁洩ーッ!!』





ひゅッ…


グリッ…





「「イテテテテテッ…」」

『!?』





その時、ベンチの後ろから誰かが飛び出てきて、酔っ払いの男の腕を捻り上げた。
< 190 / 321 >

この作品をシェア

pagetop