俺の女
「おう…ええ歳こいて何しとんねん…おっさん」
『愁洩…?なんで…』
目の前に現れた愁洩を見て驚きが隠せない恋嘩。
「おっさん…酔ってんねったら俺が手錠かけて川にぶち込んだろか?あぁん?」
「「ひッ…ひいぃいぃぃ」」
酔っ払いはフラフラ転びながら公園を飛び出して行った…。
「…はあ〜ッ。」
『しゅッ…愁洩ッ…』
「だぁ〜れが「どーしよーもないバカ」やって?」
『うぁッ…そ…それは…』
視線を外す恋嘩を見て、愁洩がふっと笑った。
「…つーか独り言とか怖ぇーし(笑)」
『…///』
「…ほら。立てよ。」
愁洩が恋嘩に手を差し出した。
愁洩の顔を見ながら、その手に掴まって立ち上がる恋嘩。
『イタッ…』
「…?…あーぁ。血ィ出とるやんけ。」
恋嘩をベンチに座らせて、しゃがみ込んで恋嘩の膝を見る愁洩。
「酒なんか飲んで酔うからんなことに゛ッ…」
恋嘩が急に身を乗り出して、愁洩に抱き着いた。
その衝撃で、2人一緒に地面に倒れ込む。
ドサッ……
「い゛ってぇー!!いきなり何すん…」
『ひッ……しゅーえーッ…』