俺の女
「…なんや?泣いてんのけ?(笑)」
恋嘩の顔を覗き込みながら意地悪く笑う愁洩。
『ッ…ごめんなさぃッ…』
「………」
愁洩は、黙ったまま、恋嘩をギュッと抱きしめた。
「…俺こそごめんな。」
『…んーんッ。…てゆーか…来てくれんと思ってたぁ…』
「…来んかったら今頃どーなってたか(笑)」
『…もぉ〜ッ…』
「ははッ(笑)来ーへんわけないやんけっ。…おし。帰るか。」
愁洩は体を起こして、立ち上がった。
『……』
「…なんやねん、その顔(笑)」
『べっ…別にッ//』
じっ…っと恋嘩の顔を覗き込んで、ひらめいたように笑う愁洩。
「…はっはーん(笑)そーゆーことかw」
『…なによッ』
「…ッあ。UFO」
『へッ?』
―――ちゅッ…
愁洩がパッと空を見上げて言った、子供だましの嘘に引っ掛かった恋嘩。
恋嘩が顔を上げた瞬間、愁洩は恋嘩にキスした。
『んぁッ…//』
「してほしかってんろ?」
『ちッ…ちがッ//』
「素直になれって(笑)…ほら。背中乗れ。」
愁洩が恋嘩の前にしゃがんで、背中を向けた。
『なんでッ//』
「酔っ払ってケガしてんねんろ?おぶったるやん。」
『…いいッ!!自分で歩くッ…』
「…ふーん。じゃー先帰ってっから。」