俺の女
立ち上がって歩き出す愁洩を見て、慌てて声をあげる恋嘩。
『っえ…ちょっと待っ…』
「…冗談やっちゅーねん(笑)」
『…愁洩っ!!』
「ははっ(笑)まじウケる(笑)ほらっ、乗れって!」
『……』
恋嘩はしぶしぶ愁洩の背中に乗った。
…そして、しばらく歩いてから、愁洩が恋嘩に話しかけた。
「…なあ〜恋嘩。」
『……』
「…恋嘩?…え?シカトっすか?(笑)」
『…すー…すー…』
「…なんや…寝てんのかよ(笑)」
後ろから聞こえる小さな寝息に、小さく肩を落とす愁洩。
すると、恋嘩が小さく寝言を呟いた。
『…んっ…愁洩の…バカっ…』
「ッッ…寝言か!?寝言でも言うか!?(笑)」
『…でも…大好き…』
「……こいつッ…(笑)」
「おっ!いたいた!」
「愁洩ー!!」
秀平と蒋哉の声が聞こえて、顔をあげた。
すると愁洩の前に、仲間達が集まってきた。
「あ?お前ら帰ってきたんけ?」
「なーんか混みまくっててよー、割り込もーとしたらポリ来て逃げてきたw(笑)」
「ばっかでえー(笑)」
燵弥の話を聞いて、ケラケラ笑う愁洩。
その愁洩の背中で眠っている恋嘩を見た竣が声をあげる。
「…あり?恋嘩チャン見つかったん??」
「あぁ。…寝てもーたけどな(笑)」
『見つかったんや?』
「お騒がせなお姫様やな〜…(笑)」
美蘭と諒弥も、恋嘩の寝顔を見て、ふぅっとため息をついた。