俺の女
『ただいまぁー』
玄関からの美蘭の声を聞いて、ずっと帰りを待っていた愁洩が部屋から玄関を覗いた。
「恋嘩ー!!!おかえりぃーw」
部屋に入って愁洩を見るなり、不安そうな暗い表情を見せる恋嘩。
『愁洩ッ…あんな…??』
「ん?」
『えっと……』
口ごもる恋嘩を見兼ねて、美蘭が恋嘩の背中に手をそえた。
『恋嘩。部屋で話しといで?』
『あ…うん…。』
なんだか妙な空気に、愁洩にもだんだん不安が募る。
「…え……な…なんかあったんけ?(汗)」
『と…とにかく…来て?』
「あ…あぁ。」
2人が部屋へと向かう。
「なぁーにがあったんー???」
扎墅が酒で顔を赤くして、美蘭に尋ねた。
美蘭は立ったまま、酔っ払いや喫煙者に静かに告げる。
『喫煙者に酔っ払い共…真剣に聞ーてや?』
「「「………」」」
なにやら真剣そうな空気を悟って、男たちはその場に正座する。
…空気が異様な緊張感に包まれたまま、美蘭が静かに口を開いた。