俺の女
「硫盟の奴らがタイマンはってきやがってよー。」
「何ぃ?!硫盟の奴らが?」
諒弥の声で、…場の空気が一気に変わった。
「買ったんけ?」
愁洩が冷静な表情で問い掛ける。
「そりゃー買うっしょw」
『…タイマンって??』
恋嘩が問いかけると、近くにいた1人の男が答えてくれた。
「知らんのー?喧嘩のことやーん」
『喧嘩??』
恋嘩は、ちょっと心配そうな目で首をかしげる。
「そ。」
『いつもしてるん?』
「おー。特に硫盟なんか俺らの1番のライバルやしなぁーw」
諒弥と美蘭の会話を聞いて、「よっ…」と壁から離れる愁洩。
「ま。俺ら族やし喧嘩なんかいつものことや。」
『皆強いん??』
その言葉を聞いて、ニヤッと笑って、自慢げに話し出す男達。
「ったり前やーん」
「俺らのことなめてもらっちゃぁー困るわww」
「俺ら劉毅賊は最強やしなぁ☆」
『劉毅賊っていうの?!』
『かっこいー☆』
美蘭と恋嘩が目を輝かせた。
「あははー(笑)サンキュw」
「…んじゃー行きますかー」
諒弥が、スッと立ち上がった。
それを見て、少し強張った表情になる仲間達。
『どこ行くん?!』
「喧嘩しにーw」
『今から?!もう外暗いで???』
「暗いからえーねんw明るかったらサツに見つかっからなぁ〜。」
「見つかったら超うぜぇことになっし。」
うんざりした表情でため息まじりの言葉を吐く男たち。
『そ〜なんやぁ。じゃーあたしらここで待ってるわ♪』
「いやー嬉しーけどそれはあかん。」