俺の女
恋嘩の不安な思いとは裏腹に、愁洩が真顔でキッパリ答えた。
「…いや?」
『……え?』
「ゴムなしで何回もヤったで?」
ずっと避妊していると思っていたため、恋嘩は以前のレイプなどでなんらかの形でデキてしまっていたのかと不安に思っていた。
しかし実際、もしその頃のならば今頃くるはずがない。
けれども、ゴムなしでしていたとは知らなかった恋嘩は、嫌な予感しかしなかったのだ。
『……ほ…ほんまにっ?!』
「マジマジwなーんか途中から付けんのめんどくなってよ〜…まーお前との子ならデキてもいっかな〜なーんて(笑)」
『はぁぁぁ〜……』
それを聞いて、恋嘩がその場にヘナヘナ…と崩れ落ちた。
そんな恋嘩を支えながら、愁洩は自分の勝手な行為で、恋嘩が嫌な思いをしたのかと焦った。
「どッ…どーしてん?!ま…まだ早かったけ?ごめ…」
『ちゃうねんっ…!!いつも付けてると思ってたから…愁洩じゃない人との子やったらどーしよーかと思ってぇー…(泣)…よかった…あたしらの子なんやんな…?』
ほっ…としたような表情で、涙目な恋嘩に、優しく微笑む。
「あぁッwぜってぇ俺らの子やってwww俺がゆーんやからほんまや☆やったな♪」
『うんッ♪』
恋嘩は愁洩に抱きついた。
愁洩も恋嘩を抱き留めながら、嬉しそうに呟いた。
「子供かぁ…夢みてぇ…www」
『ほしかったん?』
「あぁw恋嘩との子供マジほしかったw」
『あたしも…愁洩との子供wずっとほしかってんっw』