俺の女
『えー!?なんで?!』
予想外の言葉に目を丸くする恋嘩。
「俺ら結構有名やから、よーここに来んねん。他の学校の奴らが。」
「せやから危ないし…家まで送ってくわ。」
『こんな時間から来ーへんってぇー!!!』
『そぉーやーん。』
「いや…さっそくおでましやで〜w」
『『え???』』
ブルン…ブンブンブン…
仲間の1人がそう言った瞬間、外で何台ものバイクの騒音が聞こえた。
「どこやー?硫盟?」
「まさかここまで来る奴らちゃうやろー(笑)」
諒弥に仲間の1人が答えた瞬間、ドアが強く蹴られるような音が聞こえた。
「「おらぁー!出てこいや〜劉毅賊どもぉー!!!」」
「蟷螂連合の奴らやんけ。」
「蟷螂ぃ?めんどくせー!!!」
ブツブツ言いながら、仲間達は入り口の方へと固まった。
『何?誰が来たん?』
『お客さん???』
「あー。弱いお客さんがきたみたいやね〜。」
「2人は危ねぇーからさがってーや。」
そう言いながら、足元にあった鉄パイプのような物を拾う2人。
恋嘩と美蘭は、何が起こるのか予想も出来ず、ただ2人の男の背中を心配そうに見つめていた。
「こっちこっち。」
仲間の1人が2人を誘導する。
階段を上って、1本の通路のような所にいった。
「ここで隠れてなよ。」
そう言って、その男も階段を下りて倉庫の入り口へと向かった。