俺の女
『恋嘩ありがと!!ごめんな?任せッきりで…』
美蘭が大掃除を仕切っている間、恋嘩はずっとお節を作っていた。
申し訳なさそうな美蘭の表情を見て、恋嘩はニッコリ微笑みかけた。
『大丈夫やでっw皆もっといろいろしてくれたしwあたし料理好きやし〜♪それに…ちょっと愁洩も手伝ってくれたもんなーw』
「いぇーぃww」
恋嘩がお箸を持ったまま、後ろの机に座っている愁洩のほうにクルッと振り向いた。
愁洩は美蘭に得意げにピースをしてみせる。
『それで途中からいーひんくなったんや(笑)』
「だーってよ!こいつ危なっかしーから心配やってんもんー」
椅子に反対側から跨がりながら、親指を立てて恋嘩を指した。
恋嘩は少し顔を赤くして、ムッとした表情を見せる。
『危なっかしくないしなーっ!!//』
「うそつけぇ〜!火傷しかかってたくせによー!!」
いつもの2人のじゃれあいが始まったところで、諒弥も台所に入ってきた。
「おーうまそーやんけぇw」
『あっ…』
恋嘩が止めようとしたが、すでに諒弥が1つ、卵焼きをつまんで口に入れた。