俺の女


「あ〜むさかった。」

「皆同じじゃ、あほ」





ブツブツ言いながら、お風呂から出てきた仲間達。


リビングに入ると、机の前に座っている愁洩と諒弥がいた。





「よーお前らぁ!!今これ食ってんねんけどよ〜お前らも食うけ?」





愁洩が卵焼きを手に振り返る。


その横で諒弥が卵焼きの入ったタッパーを差し出した。





「おっ!!卵焼きぃ!!」

「いっただきぃ〜☆」





既喇と剛軌が、我れ先にと駆け寄って卵焼きを食べた。





ピキッ…



…若干、白目をむいて動きを止める2人。



愁洩と諒弥は、下を向いて笑いを堪えている。





「てっ…てめーらっ…」





顔を引き攣らせて、拳を震わせる既喇と、白目をむいたまま涙を流している剛軌。




…その様子を見て、仲間たちは息を飲んで後ずさりをした。






…絶対なんかあるっ……
あの卵焼きっ…






…そんな中、後から入ってきた臾と慚が、卵焼きに目をやった。
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