俺の女
「お。卵焼き」
「食ってえーん?」
「「「っっあ…ちょっ…」」」
ぱくっ…
…仲間たちが止める間もなく口に入れた2人。
「…変わった味やなあ〜うまいけど」
………っえ゛!!
「なんか隠し味入ってんの?」
普通に食べる2人を、ポカン…と見る仲間たち。
「ばけもんか…こいつら…あんな隠し味入りすぎの卵焼きを……」
諒弥もさすがに、尊敬っぽい眼差しで2人を見た。
卵焼きを飲み込みながら、臾が倒れている剛軌に目をやる。
「ん?剛軌どーしてん」
「たっ…たまっ……たま…」
片言しか言えない剛軌に、ため息をつきながら蹴りを入れる慚。
「たまたまぁ?…はあ〜っ……年の最後の最後に下ネタゆーてんな、あほ」
どかっ。(蹴)
ちっ…ちがっ…(泣)(←剛軌)
可哀相な剛軌を哀れむ仲間たち。
愁洩と諒弥も心の中で呟いた。
…あ〜……
なんかごめん、剛軌(苦笑)