俺の女



「さっすが美蘭(笑)」

『一発やぁーwかっこいーw』





美蘭のかっこいー姿に、諒弥と恋嘩が感心した。



美蘭は腕を組んで、言い合っていた男たちを睨み渡した。





『新年早々喧嘩すんな。』

「「「はぃ………」」」





美蘭に睨まれて、皆が頭を下げる。





『んじゃ。皆で行こっか。』

『うんー♪』





美蘭の意見に楽しそうに賛成する恋嘩。



自分たちとだけで行きたかった剛軌たちは、がっくり肩を落とした。


その様子を見て、愁洩が満足そうに笑う。





「ヶヶヶw」


「あ゛ーくそ…」

「チャンスやったのにぃー…」





ガッカリ肩を落とす仲間達の気持ちも知らず、真っ先に外に出てはしゃぐ恋嘩。





『すっごー!雪めっちゃ積もってるwww』


「恋嘩チャン滑らんときーや?」





はしゃいで駆け出す恋嘩に、隼莵が声をかける。





『うんっw』

「ま〜滑ったら助けてあげっからw」

『ありがとーw』





隼莵と甲斐の優しい言葉に、恋嘩は笑顔で返す。



それを見ていた美蘭が、愁洩に声をかけた。





『皆あんたより気がきくなぁ(笑)』





嫌味っぽく美蘭に言われ、愁洩が拳を握りしめた。





「ちっくしょー…俺の恋嘩にベタベタしやがってぇー…」





愁洩が雪玉を作って隼莵達に当てる。
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