俺の女
ボスッ…
愁洩が投げた雪玉は、見事に隼莵と甲斐に当たった。
「冷てぇッッッ!!!」
「うっわ…」
飛んできた雪玉を払い落とす2人を見て、満足そうに舌を出す愁洩。
「へっへっへーwざまーみろや!あほ〜!!!」
「ちっくしょー!!!」
隼莵が悔しそうに声を上げている後ろから、愁洩に向かって雪玉が飛んだ。
バコッ―――
甲斐が愁洩に仕返しをし、その玉は見事に愁洩の額に当たった。
「ぅ゛…」
「へっへーw」
頭を振って、雪を払い落とす愁洩を見て、甲斐が「ざまーみろ」といったように舌を出した。
「やったなコラぁ!!!」
愁洩が再び雪玉を投げた。
バコッ!!!
その雪玉は、関係のない秀平に当たった。
「ってぇー!!!」
「あwわりw」
「てめぇー!」
関係ないのに当てられた秀平は、ソッコー愁洩に投げ返す。
バシッ!!!
関係ない仲間も巻き込んでの雪合戦が始まった。
「―――ッ…くっそー!!!」
秀平に当てられ、愁洩もムキになって投げまくる。
バコッ…ベシッ…
「俺も混ぜてぇーw」
「俺もする!!!」
「俺もぉーw」
蒋哉たちも面白半分で混ざり出した。
…こうなっては止まらないと核心した美蘭が、手を額に当てながら俯いた。
『あーあ。雪合戦始まっちゃった…』
「こりゃーしばらく無理やな。」
『初詣は明日にしよっか?』
それを聞いた恋嘩は、バッと美蘭を振り返って、美蘭の腕を掴んだ。
『え!じゃーあたしも雪合戦するw』
『じゃーあったかい格好に着替えなさい。』
『はぁーいw』