俺の女
『早く早くッ♪』
『じっとしぃっ(笑)』
『んー!!』
美蘭にコートなどを着せられながら、早く行きたくてうずうず足踏みをする恋嘩。
最後にマフラーをつけて、恋嘩の肩をぽんっと叩く。
『はぃ!暖かい格好して!1人の体じゃないんやしな?』
『はーぃ!』
『暴れすぎんよーになっ!』
『はぁーぃw』
タッタッ―――
待ちきれないといった様子で、美蘭が言い終わるまでに走り出していった恋嘩。
『はしゃいじゃって…(笑)』
「まだまだ子供やなぁー(笑)」
『ほんまによー(笑)』
美蘭と諒弥は、恋嘩が走っていく姿を見送って、のんびりとコタツに入った。
―――ガチャ…
『愁洩ーw』
家から飛び出てきた恋嘩を見て、ニカッと微笑む愁洩。
「恋嘩w来たかぁw」
『あたしもするぅーw』
「えーでwおい!恋嘩には本気で当てんなよ!!」
愁洩の忠告に対し、仲間たちが声をあげる。
「ったり前やろ?!んなことすっかよ!!」
「お前には本気でいーねんなぁー☆」
バシッ―――
慚が不意打ちで投げた雪玉は、愁洩の顔面直撃。
「―――ッッ…」
『えぃッw』
バシャッ―――
顔面に当てられて立ち尽くす愁洩の隣で、恋嘩が自分で作った雪玉を投げた。
「ぅ゛…」
その玉は、近くにいた裕兎の後頭部に当たった。
『やったぁーw裕兎に当たったぁーw』
「恋嘩チャン、コントロールえーやんw(笑)」
臾が雪玉を手の上で軽く投げながら恋嘩に言った。
恋嘩は得意げになって、再び雪玉を作る。
『えへへーw行くでーッ!』