俺の女

―――バシッ!!!



今度の雪玉は、愁洩に直撃した。






「―――ッッ!!!俺かよッ!!!」





まさかの自分に当てられたことに驚く愁洩。





『あははーｗ当たったぁーｗ』

「こんにゃろー!!」





―――パシッ


愁洩が恋嘩に軽く雪玉を当てる。




『ひゃーｗ冷たぃー(笑)』





―――――バシャッッッ





「ッッッ―――」

「顔面直撃ｗｗｗ」





剛軌が投げた玉が、既喇の顔面を直撃した。





「くっそてめぇー！」





怒った既喇が、雪玉を奪い取って剛軌に投げる。



―――ヒュッ…






「よッ♪」

「ちょ…剛軌お前避けんなッ―――」





バシッ―――


既喇の投げた雪玉を剛軌が避け、それが愁洩の顔面に直撃した。





「………」

『あははははッ(笑)』


「姫、体は大丈夫???」

『へッ？』





愁洩の雪まみれの顔を見て笑っている恋嘩に、爻が声をかけた。





「妊娠してるときって、あんま激しい運動したあかんのちゃうかったっけ？」

『あ…そーやった(笑)』


「冷えるとあかんし…そろそろ中入る？」





大毀も雪合戦を中断して、恋嘩に駆け寄った。





『うんｗそーするｗ』

「恋嘩戻んのー？」





その会話を聞いた愁洩も、顔の雪を服の袖で拭いながら恋嘩に近寄った。





『うんｗ愁洩まだやっとく？』

「俺も入るッ！さみぃー!!!」

『びしょびしょやーん！風邪引くでっ…？』

「風呂入ろー…」