俺の女
しばらくして、恋嘩が部屋に戻ってきた。
それと引き換えに、男たちが一斉に風呂へと押し込まれた。(美蘭に)
あがってきた恋嘩を、ストーブの前へ呼ぶ。
『ほらほら!体冷めるし、こっち来て!』
『はーぃ(笑)』
『これ着とく?』
『ありがとぅw』
恋嘩が美蘭から受け取ったジャンバーを着る。
『美蘭は…ほんまにあたしのお母さんみたぃやなw』
恋嘩が言うと、美蘭が顔を上げて、少し照れ臭そうに笑った。
『あたしも恋嘩が自分の子供みたぃやわー(笑)恋嘩だけじゃなくて…あの男子達もやけどな(笑)』
『そーやんなあw美蘭は皆のお母さんみたいな存在やわーw』
『そーかぁ?(笑)』
『うん…w美蘭といると…めっちゃ安心できんねんなぁ…w』
ストーブに手をのばして、暖まりながら美蘭を振り返る。
美蘭も優しい笑顔を返した。
『そっか…w』
『うんw…お母さん…どこいるんかなあ…。会いたいなぁ…』
寂しそうな表情で、美蘭のひざの上に寝転がる。
恋嘩の気持ちを悟って、そっと恋嘩の頭に手をそえる。
『恋嘩…』
『赤ちゃんのこと話したら…怒られるかなぁ?』
『…最初はそーかもしれんけど…自分の娘のことやもん。絶対喜んでくれるってw』
『うんwそーやといーなぁ…♪』
…恋嘩はそのまま、母親のことを考えながら目を閉じた。