俺の女
―――次の日。
『ん…』
「おぅwおはよw」
目を開けると、先に起きていた愁洩が笑顔を見せた。
恋嘩は目を擦りながら、ちょっと眠そうに起き上がった。
『おはよーw』
「今日は初詣行くんやろ?」
『あwそーやったw』
思い出したように、バッと顔を上げて、ベッドから降りた。
カーテンを開けて、窓を覗く愁洩。
「今日は雪も降ってへんしwちょーどえーんちゃう?」
『ほんまやなッw』
着替えて部屋を出ると、みんなも準備満タンだった。
『あ…そーいえば距離どんくらいなん?』
「ま〜…歩いて行けんことはないでっ」
恋嘩に答える爻。
毛糸の帽子を被って、マフラーをして手袋をして、完全防備でブーツを履き、恋嘩がドアを開けた。
『なら歩いて行こっ♪バイクでも止めるとこないしっ!!』
「せやなー…しゃーない。歩いて行くかぁ」
愁洩も仕方なくバイクの鍵を置いて、恋嘩の肩に手を回して歩き出した。