俺の女




仲間たちに怒鳴っているこの人は、この仕事の現場監督みたいな感じの片瀬さん。


歳は60代前半やけど、まだまだ怒鳴る元気だけは有り余ってるって皆がゆーてた(笑)




「あーだるっ」


「「早よせえッッッ!!!」」





ガンッッッ


秀平の頭に、大きな拳が振り落とされる。





「ってぇー!!!」


「「美蘭チャンにいつも言われてんねんぞ?ちゃんとせんかったら殴れってよ」」



「マジかよッ!!!姉御に?!」


「「ちゃんと仕事しねぇなら…美蘭チャン呼んでぶん殴ってもらうぞ!!!」」



「っひゃー…そりゃごめんや…」

「しゃーねぇ…やったるか。」





剄と仁が仕方なくノロノロと立ち上がる。




「「やったるかちゃう!!!やるんだよ!」」


「っち…片瀬のやろぉー!!!」





怒鳴られてばっかりで気にくわない弘毅が愚痴る。



そんな弘毅たちを見て、横を通り掛かった諒弥と愁洩が仲間たちに蹴りをいれる。


ドカッ…ドカッ…





「「「いてぇっ!!」」」



「文句ばっかゆーてんと仕事しろ仕事!!!」

「そーやぞてめぇら!!!俺を見習えっ!」
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