俺の女
「げッ?!愁洩が真面目に仕事してる…」
「あの愁洩がッ?!」
予想外の光景に目と口が塞がらない爻と、口を手で覆い、大袈裟に驚く舜也。
「失礼やなお前ら!!!(笑)俺は恋嘩とお腹の子の為に頑張っとんねん!」
…愁洩の言葉を聞いて、一瞬固まった仲間たちが、顔を見合わせて小さく笑った。
「…へッ(笑)かっこつけやがって」
「んじゃ…俺らも頑張りますかっ」
裕兎と罹欹がスッ…と立ち上がり、大毀と與氣も続いて立ち上がり、タバコを吸い殻入れに捨てる。
「愁洩にだけは負けたないしなっw」
「帰って2人の笑顔も見たいしっw」
「「……おめぇらだってやりゃできんだ。頑張れよ…若造。」」
片瀬さんは、いつも彼らを怒鳴るが、その分影から彼らを見守っていた。
…その頃、病院では。
+「うん。大分順調に育ってるなぁ。ほら…わかるかい?ここ。」
『あ…ちっちゃ…』
『これが赤ちゃん?』
+「そうやで。」
『わぁ…w』
画面に映る、小さな影を見て興奮する2人。
ほんまにここに赤ちゃんがいるんやなっ♪
+「最近、つわりはひどいやろう。」
『あ…はぃ…』
+「妊娠して三ヶ月目ぐらいが一番つわりがひどい時期なんや。それに…この期間中が最も流産しやすい時期やねんで。」
「「「え…」」」
医者の言葉を聞いて、表情を凍らせる2人。
そんな不安そうな2人に、医者は優しい笑顔をむける。
+「無理とかしんかったら大丈夫。やから、周辺の協力を得て、日常生活には気をつけてな。」
『はぃ。』
『ありがとうございましたw』