俺の女


―――退院日。


タクシーに乗って、徹哉とアジトに帰ってきた恋嘩。





『徹哉wここが今日から徹哉のお家やでーw』

「すぅー…すぅー…」

『ありゃ…寝ちゃったんやw』





―――ガチャ…





「お…帰ってきたな…」





諒弥が立ち上がるより先に、愁洩が玄関へ走った。





「おッかえりぃーwww」

『しぃ―――ッ』

「ありッ…?寝てんの?」

『お腹いっぱいになって寝ちゃったみたぃ…』



「徹哉はッ?!」

「徹哉ぁーwww」





恋嘩の声を聞いた仲間たちもテンションあげあげで走ってきた。





「静かにせぇッ!寝てんねんてよ!」





愁洩の言葉で、ピタッと動きを止める剄。




「寝てんの?!」





そして、徹哉の顔を覗き込む皆の表情は、優しい笑顔になる。





「ほんまやぁ…」

「寝顔も超可愛いーw」

「なんか赤ちゃんって癒されるよなぁーw」





扎墅と寮と茂が、愛らしい徹哉の寝顔に癒された。





「つーか…徹哉はどっち似?」

『あ…そーいえば…』




臾の言葉で、美蘭と仲間たちが徹哉の顔を覗く。





「姫…ちゃうけ?」

「愁洩には…」

「似て…る?」





大毀たちが首を傾げるのを見て、恋嘩が笑いながら徹哉を見た。





『目はなw愁洩にそっくりやねんでw』

「そっかぁーw」

「よかったなぁ愁洩(笑)」

「おうよッw」





舜也たちに言われ、愁洩も嬉しそうに笑った。





…ほかの奴らの子なんかやない。

正真正銘、俺らの子やっwww
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