俺の女
皆、外に集合して、カメラの前に並ぶ。
『徹哉ー笑ってやぁw』
「あぅー」
「笑えよー?」
恋嘩が真ん中で徹哉を抱いて、隣で愁洩も徹哉の手を握る。
その後ろで、既喇がまず声をあげる。
「お前もっとつめろや!俺が映らんやんけッ!」
「お前しゃがめッ!」
「誰や今押した奴ッ!」
それに続いて、喧嘩が始まった。
美蘭が呆れたように仲間たちを振り返る。
『じっとしときーやぁ…』
「あぅーwww」
するとまた、徹哉が笑った。
「笑った笑った!」
『今今!!!』
ジ―――――カシャッ
タイミングよく、カメラがシャッターを押した。
「ナーイスタイミングw」
恋嘩の肩を抱いていた愁洩が、手を離して徹哉を受け取る。
「俺目ぇ瞑ったかも!」
「俺下向いてたかもッ…」
「もっかいもっかい!」
微妙なタイミングだったため、タイミングを逃した仲間たちが騒ぎ立てる。
「あほ!終わりや終わり!」
「「「えぇ―――!!!」」」
「あぅーw」
『この子…喧嘩が好きなんかなぁ?(笑)』
『この家の男の子やもんなぁ(笑)』
「www」