俺の女


「ぱぱぁーw」





愁洩に気づいた徹哉が立ち上がり、愁洩が笑顔で両手を出した。





「おーし徹哉wおいでw」





徹哉がニコニコと愁洩のひざの上に座った。



龍磨が目を丸くして愁洩を見る。




「い…いつからそこおってん?!」

「ごーにい?…のとこから(笑)」

「……(笑)」





ちょっと照れ臭そうに、剛軌が小さく頭をかいた。


愁洩はニヤッとした顔で臾を振り向いた。





「さっすが臾やなぁwわかってるやんけw」


「ったり前やろ?俺らは…小さいころから道外れて…今も大きく道を外してもーてる。こいつには…徹哉にはそんなことさせたないしな。」





なんとも寂しそうな目で、徹哉を見つめる臾。


仲間たちも、愁洩の膝の上で遊んでいる徹哉を見た。





「…せやな。でも…道外れたからって…お前ら自分のこと責めんなよ?」


「「「!!!」」」





愁洩の言葉で、皆が顔を上げて愁洩を見た。





「お前らが悪いわけやないねん。なんも間違ってへんぞ?それに…道外れたから俺らと出会えたってのもあっしなw」





それを聞いて、慚がフッ…と笑った。




 
「…せやな。」

「徹哉にも会えんかってんぞ?」

「…それは絶対嫌やな〜(笑)」





既喇が徹哉の小さな手を握りながら言った。





「徹哉も嫌やんなぁ?」





愁洩が徹哉に言うと、徹哉が顔をあげて、可愛らしい笑顔で答えた。





「てったんは、みんながらいしゅきwぢゅっとみんないっちょーw」

「「「……徹哉…」」」


「そやなーwお前は…俺らの中でもっともっと幸せになれよw」

「あーぃw」





入り口のところで話を聞いていた諒弥と恋嘩と美蘭も、徹哉を見て微笑んでいた。
< 274 / 321 >

この作品をシェア

pagetop