俺の女
「ぱぱぁーw」
愁洩に気づいた徹哉が立ち上がり、愁洩が笑顔で両手を出した。
「おーし徹哉wおいでw」
徹哉がニコニコと愁洩のひざの上に座った。
龍磨が目を丸くして愁洩を見る。
「い…いつからそこおってん?!」
「ごーにい?…のとこから(笑)」
「……(笑)」
ちょっと照れ臭そうに、剛軌が小さく頭をかいた。
愁洩はニヤッとした顔で臾を振り向いた。
「さっすが臾やなぁwわかってるやんけw」
「ったり前やろ?俺らは…小さいころから道外れて…今も大きく道を外してもーてる。こいつには…徹哉にはそんなことさせたないしな。」
なんとも寂しそうな目で、徹哉を見つめる臾。
仲間たちも、愁洩の膝の上で遊んでいる徹哉を見た。
「…せやな。でも…道外れたからって…お前ら自分のこと責めんなよ?」
「「「!!!」」」
愁洩の言葉で、皆が顔を上げて愁洩を見た。
「お前らが悪いわけやないねん。なんも間違ってへんぞ?それに…道外れたから俺らと出会えたってのもあっしなw」
それを聞いて、慚がフッ…と笑った。
「…せやな。」
「徹哉にも会えんかってんぞ?」
「…それは絶対嫌やな〜(笑)」
既喇が徹哉の小さな手を握りながら言った。
「徹哉も嫌やんなぁ?」
愁洩が徹哉に言うと、徹哉が顔をあげて、可愛らしい笑顔で答えた。
「てったんは、みんながらいしゅきwぢゅっとみんないっちょーw」
「「「……徹哉…」」」
「そやなーwお前は…俺らの中でもっともっと幸せになれよw」
「あーぃw」
入り口のところで話を聞いていた諒弥と恋嘩と美蘭も、徹哉を見て微笑んでいた。