俺の女
『徹ちゃーん!皆ー!ご飯できたでーw』
「ままらぁー!」
「よしwままんとこまで競争やッw」
「ん!よーい…ぢょんっ!」
ダダダダダッ!!!
きゃはははっと笑いながら、徹哉が走っていき、愁洩もゆっくりついていった。
愁洩が行ったあと、諒弥が部屋に入る。
「…愁洩も幸せそうやなぁw」
「あぁw徹哉も姫も…めっちゃ幸せそーやw俺らもやけどw」
大毀も諒弥を振り返って、ニカッと笑った。
「……なぁ…諒弥。」
その時、扎墅が重い口を開いた。
「ん?どーしてん?そんな暗ぇ顔して…」
「実は…ずっと言おーと思ってたんやけど…なかなか言い出せんくてよ…。」
「…真剣な話か?」
「…すっげぇ真剣。」
扎墅の表情を見た仲間たちが、全員黙り込んだ。
緊張感が張り詰める空気の中…
扎墅が拳を握りしめて、口を開いた。
「実は…硫盟の奴らが見つかったんや。」
「「「―――ッッッなんやって!!!?」」」」
…これ以上に驚くことはなかった。
その2文字の言葉…【硫盟】
「今までずっと隠れとった…あいつらがッ?!」
與氣も皆も、動揺が隠せない。
「あぁ…あのカズとヒロって奴も一緒らしい。」
「…どこで知った情報や?」
「パチンコ屋で…隣の奴が電話で話してんの聞いて…そいつとっ捕まえて聞いた。」
諒弥の問い掛けに、慎重に答えを返す扎墅。
膏一と罹欹も、身を乗り出す。
「やっと尻尾が掴めたってことか…」
「どーすんねん…ケリつけんのけ?」
「ッッッたり前やろ…」
一段と怒りに満ちた声を聞いて、諒弥が振り返った。
「―――ッ愁洩ッ…」