俺の女




…食事中、誰1人と話さなかった。


恋嘩と美蘭は、顔を見合わせて首を傾げていた。





―――そして食事後…



愁洩がボソッと呟いた。






「なぁ…恋嘩。」

『ん?』

「今日…3人で風呂入らん?」

『え゛ッ…///』

「「「な゛ッ…!!!」」」





恋嘩と、仲間たちの動きが止まった。


でも徹哉は嬉しそうに立ち上がる。





「ゎぁーぃwぱぱとままと入りゅーw」

「えーやんッ!今日だけッ!!!」

『で…でも…///』

「…入ったれよ風呂くれぇ…(笑)新婚なんやしw」





…なにかを感じた諒弥が、恋嘩をなだめた。


諒弥に宥められて、恋嘩がしぶしぶ立ち上がる。





『ま…まぁいいけど…///』

「おしw行くぞ徹哉w」

「ぅんッ!」



『あたしも洗い物してこよーっ』





美蘭と3人が部屋を出たあと、諒弥がドアを見つめながら言った。





「…たぶんあいつは行くやろうな。」

「はッ?!」





それを聞いて、目を丸くする仲間たち。





「あいつは言って止まるよーな奴やない…。それに…恋嘩のことが絡むといつもそーやろ?」

「せッ…せやけど止めんとッ…」

「無駄や。」





寮に、ただ一言だけ反論する諒弥に、茂が詰め寄る。





「なんで決めつけんねんッ!!!」

「お前らに…あいつの気持ちわかるか?」

「「「―――――…」」」
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