俺の女





それを聞いて、再び恋嘩を抱きしめる。





「…んなわけないやろっ?何ゆーてんねんっ…」

『…あかん?』





今度は恋嘩が顔をあげた。


また、その目は誘惑の目へと変わっていた。



…そう感じた愁洩は、安心したように、いつもの夜の顔になり、ニヤッと笑ってみせた。






「いや…俺はそーゆー注文、大ッッッ好きやけどなッw」





恋嘩も安心したように、笑ってみせる。


愁洩は恋嘩の耳元に口を近づけて、そっと、とろけるような声を出す。






「恋嘩…愛してる…」

『んッ…w』

「当たり前やけどよ…この世で一番お前を愛してる…大好きや。」




恋嘩は、座っていた向きを逆転させ、立っている愁洩に下から抱きついた。





「ん…もっと?(笑)」

『もっともーっとwww』

「…しゃーないなぁ」





それを聞いた愁洩は、スッ…と恋嘩を抱えて、ベッドに仰向けに降ろした。





「じゃー今日は俺のお前への愛を存分にぶつけたろッ。言葉とキスじゃ足りんからな…?今から覚悟しろよぉ…www」

『…ばーかっwww』





恋嘩も嬉しそうに笑って、寝ころんだまま、愁洩の首に手をかける。


愁洩は右ひじをベッドにつけ、右手で恋嘩の頭を支えてキスをする。

そして左手で、下から徐々にボタンを外しながら恋嘩の肌に触れていく―――




―――――と、その時。






「にゃにちてんにょー…?」

「「「―――ッ!!!///」」」
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