俺の女



愁洩に入れてもらった牛乳を飲みほして、次は爻が飲んでいたコップに目をつけた。




「こおにいwちょおらいw」

「へ?これ…コーヒーやで?」

「てったんもにょむーw」

「だ…大丈夫か?」





コクッ…


一口飲んで、べぇーっと吐き出す徹哉。





「にぃがぁ…」

「ほれみぃッ(笑)」





きゅーっと目をつむって苦そうな顔をしている徹哉に、隼莵がコップを差し出した。





「徹哉wこれやるw」

「こりぇゎぁ?」

「みかんのジュースw」

「ゎぁーwはやにい(隼兄)ありあとッ!」





徹哉が嬉しそうにジュースを飲みだした。

甲斐が隼莵に茶々を入れる。





「お前ガキやなぁ〜(笑)」

「うッ…うっさいボケッ///」

「っぷはぁーwおいちかったw」





徹哉に返されたコップを見ると、中身は空っぽ。





「ぜッ…全部飲んだんけッ?!」

「あはw」





舌を出して笑う徹哉。


剛軌が笑いながら徹哉に親指を立てる。




「くッ(笑)ナーイス徹哉w」

「にゃーいちゅw」




徹哉もニカッと悪戯っぽい笑顔で、親指を立てて返した。


そして、次の興味は、立っていた慚に向けられた。




「じゃんにい(慚兄)ー!かーぐーま(肩車)ちて!」

「おーしッ。おいで」

「きゃははッ♪」




慚に持ち上げられて、肩車をしてもらい、はしゃぐ徹哉。






「お前軽いなぁー!」

「そりゃーまだ2才やもんなぁー」





裕兎がそう言うと、得意げに指を2本立てる徹哉。





「しょーやれっ!てったんにしゃいw」

「お!指で2ってできるんかぁー」

「れきりゅよw」

『すごいねー徹哉わw』

「えへへーw」




諒弥と美蘭に褒められて、さらに得意げに笑う徹哉だった。
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