俺の女
時計を見て、恋嘩が立ち上がって、徹哉に声をかけた。
「さ。徹ちゃん。お兄ちゃんもパパもお仕事行く時間やし、もー降りぃ?」
「…あーぃ…」
寂しい顔をして、手を差し出した恋嘩の腕におさまる徹哉。
「んな悲しい顔すんなって…(笑)」
徹哉の顔を見て、ちょっと複雑な表情で笑いながら、徹哉の頭を撫でる慚。
「帰ってきたらまたいっぱい遊ぼなッw」
智稀にも頭をぐしゃぐしゃと撫でられ、目をつむりながらも嬉しそうに笑顔を見せる徹哉。
「うんッ!!!」
そのまま、恋嘩と一緒に玄関まで見送りに行く。
玄関先で、愁洩が振り返った。
「じゃーなw徹哉wいってきますw」
「いっちぇらっちゃいw」
徹哉とハイタッチをしたあと、恋嘩に笑顔を向ける。
「恋嘩www」
『いってらっしゃいw気をつけてw』
「おぅw」
愁洩は恋嘩の頬にキスをした。
恋嘩が微笑む隣で、徹哉も身を乗り出した。
「てったんもちゅーちてぇw」
「お前もかぁ?(笑)」
徹哉の頬にもキスをすると、徹哉は嬉しそうに笑った。
「えへへ〜w」
「じゃーなぁーw」
「「「いってきまーすw」」」
愁洩たちは2人に手を振って、ドアを閉めた。