俺の女




【硫盟】の後ろから、1人の男が前に出た。



「「「…ヒロさん…」」」

「「あぁ…久々に楽しませてもらえそうやしなぁ…」」




もう1人も前に出る。




「「「カズさん…」」」





【劉毅】は、その見覚えのある2人を睨みつけた。



カラァン…


【劉毅】の方は、鉄パイプを持つ。
【硫盟】の方も、鉄パイプを持っている。


そして、互いに睨みあった。






「「そんで…お姫様は元気なーん?」」

「…なんでてめぇが聞く…」




未だ、恋嘩のことを引っ張る竜馬に、イライラと愁洩が聞く。




「「だって心配やからぁーw」」

「てめぇに心配される筋合いないんじゃボケぇッ!!!調子のってんちゃうぞコラァっ!!!」

「「……そーでしたねぇ。」」





竜馬の態度に、愁洩が拳を振り上げた。





「―――ッ…こんのッ…」

「「俺らも変わったなぁ…」」

「―――ッ…」





竜馬のボソッと呟いた言葉に、ピタッと止まる愁洩。

…【劉毅】・【硫盟】は、共に眉をひそめた。





「「「……変わった?」」」

「「俺ら…ほんまは兄弟やのになぁ…」」



「「「――――ッッッなんやてッ!!!??」」」







竜馬の言葉に、一同が声を上げた。
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