俺の女




「兄弟やとッ…?!」





思わぬ言葉に、動揺を隠せない仲間達。





「愁洩…ほんまけ…?」





諒弥の問いかけに、振り向きはしないで、背中越しに答える。





「……あぁ。」


「「「―――ッッッ!!!」」」





誰もが、耳を疑った。


竜馬が続ける。





「「俺のほうが兄貴や…。3つ上のな。」」


「「竜馬さん…ほんまっすか?!」」

「「あのライバルが…竜馬さんの弟ッ?!」」





【硫盟】のほうも、動揺を隠し切れていないようだ。


その中で、愁洩は冷静に言い放った。






「………俺はこいつのこと…兄貴とは思ってへん」

「「「!!!」」」

「恋嘩に何回も手ぇ出しやがって…無茶苦茶しやがって…!!!」

「「だってムカツクんやもーん…」」





鉄パイプでポンポンと肩を叩きながら、上から睨みつける竜馬。





「あ゛ぁッ?!」

「「いっつも俺のやることやることに反抗ばっかしやがって…お前の方が年下のくせに…」」

「あ゛ぁ?!ガキみたいなことゆーてんちゃうぞっ!!お前のやり方が気にくわんねんッ!!!…お前…俺らを捨てた親父とお袋を…殺したんやってなぁ…。」

「「「―――ッッ?!」」」
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