俺の女
『好きやで…愁洩…。』
「―――ッ…俺もやッ…俺も恋嘩が大好きなんやッ!!!もっとずっと一緒にいたいねんッ!!」
必死で訴える愁洩。
恋嘩は、少し微笑みつつも…声は震えている。
『あたしも…もっとずっと…愁洩と一緒にいたかった…。皆と…徹哉といたかった……ごめんなッ…』
うっ…と苦しそうな表情を…恋嘩が浮かべた。
「恋嘩ッッッ!!!」
『愁洩…あたしのこと…愛してる…?』
息を切らしながら…声をしぼり出す恋嘩。
愁洩は、涙をグイッと拭いとって、恋嘩の頭を優しく撫でた。
「あぁッ…愛してるッ…誰よりも…一番…一番愛してるッ…」
『…ありがとう…。あたしも…愁洩を愛してるから…ずっと…ずっと…』
息切れする中…恋嘩が笑顔を見せた。
愁洩の中では…安心感がうまれた。
…いや、無理矢理作った。
笑った…いつもみたいに笑ったやん……もー大丈夫や…
いつもの恋嘩や…
「恋嘩…」
愁洩は恋嘩にキスをした…。
このキスが終わったら…きっと…恋嘩は笑顔で俺に抱きついてくれる…。
―――――そう信じて…。