俺の女
『またバイク乗ってくん?警察捕まらんといてやー?』
「んなあほなことせーへんって(笑)親父やないんやから。」
「あー?」
タバコをくわえながら、半笑いで徹哉を見る。
その隣で、諒弥がお茶を飲みながら徹哉を見て笑った。
「寝癖たってんぞー」
「うぇッ?!マジでか?!」
慌てて髪の毛を触る徹哉。
そこに、諒弥たちの子供、恋が入ってきた。
『徹ちゃん騒がしすぎー(笑)』
「うっさいなぁ恋…お前も早く行かんと…彼氏待ってんぞー?」
『あッ…ちょッ…』
徹哉がシラけた目で、恋を見ながら言うと、恋は焦って諒弥を見た。
「えぇーッ?!恋ちゃんって彼氏いんのッ?!」
「うっそ!マジで?!」
歃斗と鑄が声をあげる。
諒弥も顔をしかめて恋を見た。
「聞いてへんぞッ…」
「しかも超悪い奴ww」
「なにぃッ?!」
ニカッと笑って言う徹哉のあと、諒弥が声を上げた。
『ちょっとー!徹ちゃんッ!!!バラさんといてよーッ!!!』
「へっへーw」
徹哉がそれだけ言って、恋に舌を出して洗面所へ走って行った。