俺の女
カズ……。
好きやったって…
冗談やんな…?
「姫、大丈夫か?」
カズたちが去るのを見つめていた恋嘩に声をかける扎墅。
その声で、ハッと我に返る恋嘩。
『うんッ…大丈夫』
「はぁ〜…ったく…」
愁洩が自分の後頭部をかきながら俯いて、ため息を漏らした。
「しつこい奴もいよんねんな…」
「まったく。」
智稀と諒弥もため息をついた。
『……』
美蘭がこっちを見た。
うん…思ってることは一緒やんな。
『なんか…ごめんなッ…』
最初に口を開けたのは恋嘩。
恋嘩と美蘭が、申し訳なさそうな顔で愁洩達を見上げた。
「は?なんで謝んねん(笑)」
『だって…なんかさ…』
愁洩の顔がまともに見れへん…
なんか…罪悪感ってゆーか…申し訳なくて…
「気にすんな。お前が無事でよかったわw」
愁洩……
愁洩の笑顔と言葉で、ちょっと気持ちが楽になった。
「こんでわかったけ?…俺から離れんなよ?またあんなん来よっかもしれんし…」
『…うんwww』
恋嘩は愁洩の腕をギュッと掴んだ。
ありがと、愁洩♪
「おしwじゃー帰っかw」
『お金払ってからな(笑)』
『行こッ♪』