俺の女





「兄貴じゃねぇーしなぁー…」





大毀の聞き捨てならない言葉に、「ちょっと待て」と立ち上がる愁洩。





「はッ?!どっからどー見ても兄貴やろ兄貴!!!」

「んなツラしてへーん。(笑)」





隼莵がケラケラ笑ったあと、臾が冷静に一言。





「犬。」





…一息おいて、部屋が笑いにつつまれる。


その中に混じる愁洩の歪んだ顔。





「犬ぅぅぅ?!?!」

「ぎゃははははッ!!!ぴったりやんけ!(笑)」





舜也がバシバシ愁洩の背中を叩くが、全く納得のいかない本人。





「ありえへん!!!!!!」


「「「ぎゃははははッ(笑)」」」


『…さて。バカはほっといて、後片付けしよっかな。』





美蘭が笑いながら、空になったお皿を集める。





『あたしも手伝うwお母さん♪(笑)』

『ありがとー(笑)』





笑顔で片付けを始めながら、嬉しそうに話し始める恋嘩。





『なんかさ…めっちゃ楽しいよな!…ほんとの家族みたいちゃう?w』

『…ほんまやなw』



「…家族やん。」





背後からの声に振り向くと、愁洩と諒弥が笑顔で立っていた。





『愁洩!』


「ここでこーやって暮らしてる以上…」

「誰がなんつっても俺らは正真正銘の家族や!な?」

「「「おーよッww」」」





諒弥と愁洩が言うと、2人の後ろから仲間たちの笑顔が見えた。





…みんなが笑顔でそー言ってくれて、めっちゃ嬉しかった。


家族って…こんなに暖かいもんやってんな。



これからずっと…こんなに幸せやったらえぇのになあ…ww
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