俺の女
「てめぇら…なにしやがったぁ!!!」
剛軌が怒鳴り散らすと、連中は唾を吐きながら言った。
「「うざいねん、そいつ。ギャーギャー喚いて暴れやがって…」」
「あ゛ぁ?!」
怒りのあまり、殴りかかろうと立ち上がる燵弥の腕を、力のない手で掴む爻。
「っっ…おめぇらッ…」
「爻ッ…大丈夫か?!」
言葉を発した爻に駆け寄る愁洩。
爻はかすれた声で必死に訴えた。
「俺はッ…いいッ!!…早く…姫をッ!!!」
「「「!!!!!」」」
その言葉を聞いて、劉毅全員の動きが止まった…
そして、舌を出してヘラヘラ笑いながら、竜馬があるドアの前に立った。
「「おーっと。こっちのほう忘れったぁ(笑)」」
「てめぇら…恋嘩はどこや…(睨)」
「「どんなんなってる?」」
「「むちゃくちゃっすよ(笑)」」
「どこやッつってんねん!!!」
「「こん中やってよ(笑)」」
竜馬がドアを親指でクイッと指差す。
「「たえられっかなぁ…あの光景みてよぉ(笑)」」
連中が悲痛にも楽しそうに笑う。
…愁洩たちの頭にもだんだん血がのぼる。
「てめぇら…何してん」
「あッ…あいつらにッ…ゲホッ!」
血を吐きながら必死で訴え続ける爻を伸哉が抱えながら、気遣う。
「爻…あんましゃべんな…」
「姫がッ…ヤ…られッ…」
…爻の口から出た重い現状に、愁洩は思わず目を見開く。
「「くっくっ(笑)ご対面ーw」」
竜馬の言葉と共に、ドアが開け放たれた。
―――――ガララッ…
「「お。竜馬さんやんw」」
「「あいつらも来てんで(笑)」」
「「なんか言ったれよーお姫さん(笑)」」
『ッ…はぁッ…ッッ…』
「「何も言えねぇってよ(笑)」」
「「「!!!姫ッッ!」」」