俺の女
「お前をこんなんに巻き込んでもーて……俺らといるばっかりに…こんなこと…」
愁洩の開いた重い口から出た言葉を聞き、仲間たちも目を伏せる。
「…そーやんな…」
「俺らといるばっかりに…」
「ごめんな…姫…」
竣・凌介・罹欹が呟くように言うと、恋嘩が目に涙を浮かべて叫んだ。
『そんなッ…謝らんといてぇやぁっ…(泣)」
「「「!!!!!」」」
恋嘩の泣き顔を見て、驚く男たち。
『あたしはっ…うッ……皆が好きやから…一緒にいるねんでッ?』
「恋嘩…」
「「「姫…」」」
『なのにっ…じゃぁ…あたしは皆と居たら…あかんのッ?(泣)』
「「「……………」」」
…恋嘩の思いに、言葉が出ない。
…でも、男たちが思っていることは同じだった。
『あたしはッ…ひっくッ…皆とずっと一緒に居たいッ…(泣)』
…誰かの手が、頬に触れた。
恋嘩が顔を上げると、笑顔の愁洩が涙で少しかすんで見えた。
愁洩の笑顔は、寂しそうだった。
責任感を感じているような目…
…それでも、優しくて、温かい目だった。
そっと…指で涙を拭ってくれた。
「…俺らだってそーや。」
『……!!!』
「当たり前やん…」
「ずっと姫と暮らしてぇよ…」
歃斗と舜也が、優しく笑いかけた。
『…ほんま…?』
「ああ…。だって…皆、お前のこと大好きやからな」
男たちが恋嘩に笑いかける。
恋嘩もそれぞれの笑顔を見て、口元を綻ばせた。
『皆…ありがとッ…』
「「あーwえぇなぁ。感動的(笑)」」
…そこに割り込んでくる憎い影。
竜馬の声を聞いて、男たちの表情が変わった。
「「「………」」」