俺の女
「「「!!!???」」」
美蘭が恋嘩の頬を叩いた。
その信じられない光景を見て、開いた口が塞がらない男たち。
『美…蘭…?』
美蘭に叩かた頬に手をあてて、恋嘩も表情が固まる。
そんな恋嘩を、美蘭が目を潤ませて抱きしめた。
『恋嘩のバカ…心配したんやからぁ…』
涙混じりの言葉に、恋嘩もたまらず涙を流して美蘭を抱きしめ返した。
『…ごめんなさぁいッ…』
「……女の愛やなw」
「ああw」
甲斐と蒋哉が目を合わせて、「ひひっw」っと笑った。
『てゆーか…なに?その格好…』
恋嘩から離れて、恋嘩の格好を不思議そうに見つめる美蘭。
『あ…これは…その…へっ……へくしゅんッ!!!』
『もぉ!風邪引くやろ!!!早く中入って暖まって服着ぃ!!!』
『うぁぃ……』
鼻をすすりながら、美蘭に背中を押されて中に入っていく恋嘩を、愁洩が眉をしかめながら見送る。
「マジでなんつぅ格好しとんねん…」
「俺見てられんかった///」
「俺も…///」
顔を赤らめて、口元を手で押さえる扎墅と壟を見て、凌介がケラケラ笑った。
「あほやなぁーおめぇら(笑)それでも男か!!!」
「お前があほか。」
ゴンッ
恋嘩に対して、若干の変態発言をした凌介に、愁洩が後ろから蹴りを入れた。
「痛ぇー!マジいてぇ!!」
蹴られた腰を押さえながら呻く凌介を、仲間たちは笑った。
そんな光景を呆れたように見ながら、ドアの前に立っていた諒弥が叫んだ。
「ほら。おめぇーらも遊んでんと中入れ。閉めっぞ。」