俺の女
そして、次の日。
『ッ…はぁ〜…』
朝起きて、恋嘩が起きあがろうとするが……
ガクッ――
『――ッ…あれ?』
力が入らない…。
目の前がぼやける。
『あれぇ…立てへーん…(笑)』
「んッ…どーしたぁ?」
恋嘩の声を聞いて、愁洩がまだ半開きの目をしながら起き上がった。
『あ……おはよーwなんかなぁ…立てへんねーん(笑)』
「はッ?!」
驚いて目が覚めた愁洩が、ガバッと起きあがっておでこを触る。
「あッちぃ!!これやべぇってマジで!!おい!誰かおらんのけ!!?」
慌ててドアに向かって声をあげる。
『だいじょーぶやってぇーあははーっ(笑)』
「やべぇ…おかしなっとる…」
「愁洩ー?…どーしたぁ?」
愁洩の声を聞いた慚が、牛乳を飲みながらドアの前に立った。
「おー!慚け!!?恋嘩がやばいねん!!医者呼べ!医者!!!」
「ぶほっ!!…っえぇッ?!マジで?!」
思わず牛乳を吐き戻して驚く慚の後ろから、慚の口の周りの牛乳を見ながら、美蘭が歩いてくる。
『どーしたん?!てか牛乳…』
「恋嘩チャンがやべぇから医者呼べやって!!」
『医者を?!』
美蘭の驚きが、牛乳からその話に変わった。
部屋の中から愁洩が大声で部屋の外にいる美蘭に言う。
「こっちから行けへんわ!!どっかの医者呼んでくれ!その方が一気に治療できるやろ?!」
『そ…そっか…。わかった!いろんなとこ電話してみるわ!』
美蘭が走ってその場から離れる。
「慚!おめぇ他の奴らにも手伝わして水枕とかいろいろ持って来い!!!」
「おぉ!!!わかった!」
慚も叫びながら部屋から離れた。