俺の女
「愁洩!タオルとか持って来たで!」
開きかけたドアをバンッと蹴り開けて臾が入ってきた。
「おぉ。サンキュ!」
「大丈夫かぁ…?姫…」
隼莵がベッドで寝ている恋嘩に心配そうに声をかけた。
『らーぃじょーぶwあはははは〜www』
熱のせいか、やたらとテンションの高い恋嘩。
呂律もうまく回っていない。
「うゎ…やべぇなこりゃ…」
「酔ってるみたいやんけ…」
既喇と甲斐の声も聞こえて、恋嘩のおでこにタオルをのせていた愁洩が振り返った。
愁洩の目に入ったのは、仲間たち全員。
「…つーかなんでてめぇら全員入ってくんねんや!!!(笑)」
「だって心配やんけや!!!」
裕兎がベッドのすぐ傍に座って言った。
その裕兎の後ろから、秀平と雄祐が不安の声をあげた。
「つーか誰も風邪とか引いたことねぇし…どーしたらいーかわからんくね?」
「一応…熱なら冷たいタオルを…でこに乗せときゃぁえーんちゃうんけ?」
『暑いー…』
恋嘩が呻くように呟いたのを、ガバッと恋嘩の口元に耳をあてて聞き取り、再びガバッと顔を上げて仲間たちに叫ぶ愁洩。
「え?暑いんけ?おい!誰かなんか持ってこい!」
「おぅッッ…なんかってなんやねん!(笑)」
取りに行こうと後ろを向いた弘毅だが、少しこけながら再び愁洩の方を向いてツッコミを入れた。
『暑すぎぃー…服脱ぐー…』
「はッ?!ちょ!!!待て待て待て!!!」