俺の女
『お腹痛ぁーい!!!』
急に叫び出す恋嘩に、美蘭も思わず驚いた。
『大丈夫?!』
『頭も痛い…間接も痛い…しんどい……んー!!!』
『じっとしてなあかんって!!!』
もがくように、布団の中でゴロゴロと転がり回る恋嘩。
美蘭は、そんな恋嘩の体をさすってなだめた。
―――ガチャ……
そこに、恋嘩の声を聞いた仲間たちが再び入ってきた。
最初に、大毀が顔を覗かせた。
「大丈夫け…???」
「えらいしんどそう…」
それに続いて隆峨が心配そうな表情でドアを全開して入ってくると、続いて皆が入ってきた。
ピピピピピ…
…静かに鳴り響く、体温計の音。
「熱何度?」
竣が聞くと、恋嘩の傍にいた愁洩が体温計を手に取って、目を丸くした。
「39.4…」
「はッ?!やばいやんけ!マジで!!!」
鷹がその高熱に焦りの声をあげた。
愁洩も、我慢できずに叫ぶ。
「だからよぉー!!!医者はまだかぁー!!!」
―――――ピンポーン…
…部屋に聞こえたインターホンの音。
皆の表情が一気に明るくなる。