俺の女
+「んー…」
『先生…どうですか?』
美蘭が心配そうに尋ねると、医者は聴診機を耳から外しながら言った。
+「インフルエンザっぽいなぁ…」
「「「インフルエンザ?!」」」
部屋にいた全員が、声を揃えて叫んだ。
美蘭と諒弥は、その病気についてだが、仲間たちと愁洩は、その知らない言葉についてだった。
+「うん。これから熱も上がっていくと思うけど……とにかく水分とって、脱水症状にならないように…」
「「「脱水症状???」」」
医者の言う1つ1つに反応しては首をかしげる愁洩と仲間達。
知らない言葉ばかりで、どのくらいすごい病気なのかもわからず、不安を隠せない。
『あーもー!皆はいいから!あたしにだけいろいろ教えていただけますか?』
+「うん。君はしっかりしてそうやからね。」
美蘭と諒弥と医者が、いろいろ話をするために部屋を出て行った。