女嫌いな年下のおとこのこ
七章





泣き過ぎで目が腫れ上がり、これでは出社は難しいと月曜日に初めて代休を取得した。

電話をくれた飛鳥にはメッセージを飛ばしたが、やはりプライベートだったようでそれを知ってからは悪いと思いつつもスルーしている。

今は瑞希の事以外は考えられなかった。

今日だけ、今日だけは許そうと日がな一日何もせずにベッドの上で過ごし、翌日には出社をした。


日常は変わらない。
以前の生活に戻っただけだ。

そこに瑞希が居ないと言うだけで、これほどまでに色褪せてしまうものかと思うと更に気分が沈んだ。

どうしても食欲が湧かず昼休みも何も口にせず仕事を続けていると一通のメッセージが届いた。

飛鳥から会議室に来て欲しいとの連絡だった。



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