女嫌いな年下のおとこのこ
「はあ…」
力無く立ち上がりそこへ向かうと、回転椅子に腰掛けた飛鳥が待っていた。
「昼休みなのに呼び出してすみません」
「ううん。こちらこそちゃんと返事もせずにごめんね」
聖は椅子に座る事なく、ドア付近に立ったまま笑顔を向けた。
すると飛鳥が立ち上がり、深く頭を下げてきた。
「日曜日はすみませんでした」
「え、何?やめてよどうしたの?」
慌てて頭を上げるように言うと、飛鳥は少しばかり腰の角度を緩やかにした。
「嫉妬で大人気ない事をしました。反省しています」
「嫉妬って…」
「白河さん、あの方のことが好きだったんですね」
「……」
図星を突かれ言葉を失う。
それを肯定と取られてしまったようで、飛鳥はやっぱりと言って続けた。