女嫌いな年下のおとこのこ

「瑞希くん、私…今すごく幸せ」
「…そーかよ」
「瑞希くんは、気持ち悪くなってない？」


少し不安になって尋ねれば、ぽすんと体が力無く落ちてきた。


「…収まりきかなくてヤベェくらいだわ」
「え？…あ、」


再び存在を主張しつつあるそこに少しだけたじろいだ。


「えっと…タフネスだね」
「まあ…野郎同士だとこの倍は気力使うからな」
「そうなんだ…」


同性同士の行為についてはよく分からないので何とも言えず黙り込む。

少し悩んだ末、聖は自身の首筋に頭を埋める瑞希の背中をトントンと優しく叩いた。


「じゃあ…もう一回する？」


そう聞けば、瑞希はむくりと身体を起こしてきた。


「…いいんか」
「まあ…私はただしてもらってただけで特に動いてないし…」
「けどこういうのって受け手側の負担相当デケエだろ」
「瑞希くん経験あるの？」
「ざっけんな誰がネコなんざやるか！俺ぁ生粋のバリタチだ！」
「うん？そうなんだ」