140字小説・百合
初めまして。

初めまして。

私がそう言うと、子猫がぺこりと頭を下げた。

え? と自分の目を疑った。

友達の家から今日うちに来た子猫は騒ぎもせずにちょこんと座っている。

…猫ってこんなにおとなしいの? 初めて飼うからわからない…。

名前は決めていた。

よろしくね、ゆき。

みゃあ、と子猫が返事をした。

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