にゃらぶぅ♪
「にゃらぶ…ぅ。やだ…行かないで、アイルゥ…。」

「なっ…。」

アイルは戸惑いを隠せない様子だったが、ふっとリリィに笑いかけた。

「やればできるじゃねえか。」

「んっ???」

アイルの言葉に、リリィは首をかしげていたが、

「外、出れたし。その…言えたじゃん。」

その言葉に、みるみる状況を理解してきたようだ。顔が火照るのが自分でもわかったらしく、頬に手を当てた。

「わぁー!!!!ご、ごめん!」

アイルから離れたと同時に、リリィは覚悟した。

ふられる覚悟を。
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